附属図書館医学分館「生と死のコーナー」関連イベント講演会「『病院で死ぬということ』から『在宅ホスピスという仕組み』へ」を開催

2018年10月16日 トピックス

 平成30年10月4日(木)、医学部キャンパスにおいて、附属図書館医学分館「生と死のコーナー」の関連イベントとして講演会を開催し、地域の医療関係者、一般の方、医学生、教職員など約150名が聴講しました。

 今回は、在宅緩和ケア充実診療所「ケアタウン小平クリニック」の山崎章郎院長をお招きし、「『病院で死ぬということ』から『在宅ホスピスという仕組み』へ」と題しご講演いただきました。

 在宅療養患者をサポートすることを目的とした緩和ケア施設「ケアタウン小平」を2005年に創設した山崎院長は、同クリニックや訪問看護ステーション、デイサービスセンターなど、各事業の拠点を同じ敷地内に設置し緊密な連携を図ることで、柔軟で質の高い緩和ケアを提供していることを説明しました。

 また、24時間訪問診療・看護、介護支援といったサポートの他、ボランティアの育成や地域住民を対象にしたイベントの企画運営など、同施設が実施する活動の紹介があり、「最期まで人権を守られ、尊厳と自立(自律)をもって、人間らしく暮らせることを保証するコミュニティを創ることを目的としている」と述べました。

 参加者は熱心に聴き入り、「患者が望む最期とは何か、改めて考える良い機会となった」といった感想が聞かれ、有意義な講演会となりました。