甲州プロジェクト(甲州市母子保健長期縦断調査)30周年記念式典を開催

2018年7月31日 トピックス

 平成30年7月21日(土)、アーバンヴィラ古名屋ホテル(甲府市)において、本学医学部社会医学講座及び甲州市との共催で「甲州プロジェクト(甲州市母子保健長期縦断調査)30周年記念式典」を開催しました。

 このプロジェクトは、昭和63年(1988年)7月より、塩山市(現 甲州市)と共同で行われているもので、地域の母子保健活動の基礎資料とするとともに、地域住民の一生涯の健康問題を明らかにして、地域の健康増進に寄与することを目的として、両者の協力のもと、同年に開始した妊娠届出時からの追跡調査です。乳幼児健診の場を利用した健康調査を中心に、最近では小中学生を対象とした思春期調査を実施し、様々な健康に関わる要因を明らかにしています。その成果は市の乳幼児健診で用いるリーフレットや健康増進計画などに活用している他、国が進めているデータヘルスの先駆けとなっているなど、国内外でも珍しい調査です。

※【参考】甲州市と山梨大学との包括的連携協定を締結(平成27年11月12日)

 式典では、島田眞路学長及び田辺 篤 甲州市長(代理:保坂一仁 市教育長)による祝辞の後、山縣然太朗 医学部社会医学講座教授がプロジェクトの歩みや展開を講演しました。会場にはプロジェクトを立ち上げた当時の教授や保健師、関係者等100名が集い、思い出話や今後の展望について語られるなど、更なるプロジェクトの推進を誓い合いました。

※甲州プロジェクト概要(本学出生コホート研究センター)