「第11回山梨大学教職大学院教育実践フォーラム」を開催

2015年11月25日 トピックス

 平成27年10月17日(土)、甲府キャンパスにおいて、「教職大学院の役割とこれからのあり方」をテーマとする「第11回山梨大学教職大学院教育実践フォーラム」を開催し、県内外から約100名が参加しました。

 中村和彦 大学院教育学研究科長が開会の挨拶を行った後、中村享史 教職大学院教授から「教職大学院のこれまでの活動の総括-山梨大学教職大学院の5年間を振り返る-」と題した基調提案がありました。最初に、教職大学院の概要として「定員数や専任教員の内訳」「カリキュラムの内容」「志願者数の経緯」などの説明があり、「県や市町村教育委員会との組織的連携」「連携協力校との協働で後継者を育成する教師教育」など今後の課題に対して、教職大学院設立当初から携わった立場から、熱意あふれる提案となりました。

 シンポジウムでは、寺﨑弘昭 教職大学院教授・専攻長をコーディネーターとして、基調提案を受けて、「教職大学院の役割とこれからのあり方」をテーマに意見交換が行われ、シンポジストを務めた仙洞田篤男 前教職大学院客員教授が「教職大学院での学びをどのように学校運営に活かすか」について、樋口和仁 県教育委員会義務教育課長補佐が、教育行政の立場から「県の退職者数が今後増えていく中で『ミドルリーダー』を育てるという教職大学院の役割の重要性」について、長田正樹 県立甲府東高等学校長が「教職大学院修了生が現場で活躍している中、設立当時に比べて教職大学院で学びたいと考えている現職教員が増えていること」について、杉山ひとみ 県中巨摩郡昭和町立西条小学校教諭が「教職大学院での学びが実際に学校現場でどのように活かされているか」についてなど、それぞれの立場から報告・提案を行いました。

 その後、中村享史教授も交えたパネルディスカッションが行われ、会場からは活発な質問や意見が出され、盛況のうちにフォーラムは終了しました。

 参加者からは、「明快な解説で大変参考になった」「教育委員会・校長先生・大学院修了生など様々な立場からの意見が聞けて良かった」「学校現場や教育委員会等とも連携した地域密着型の取り組みを知り、幅の広さと将来への可能性を感じた」「教職大学院が身近にあることが有難い」「教員を目指す学生や現職の先生など多様な方が学べるといい」など、多くの好評の声が聞かれました。

 本教職大学院では、大学院生の研究活動報告と教育に係る話題・情報提供の場として、随時フォーラムを開催しています。次回は、平成28年2月13日(土)に「第12回教育実践フォーラム」を開催する予定です。多くの方のご参加をお待ちしております。

※ 山梨大学教職大学院ホームページ