本学医学部附属病院より都留市立病院へ常勤産科医を3名派遣し、都留市立病院が約11年ぶりに分娩再開へ

2018年6月8日 トピックス

 平成30年5月31日(木)、山梨県庁において、「都留市立病院における分娩再開に関する共同記者会見」を山梨県・都留市・本学の3者で共同開催しました。

 県内の産科医不足により、都留市立病院では平成20年4月より分娩を休止していましたが、この度、本学医学部附属病院より都留市立病院へ常勤の産科医を3名派遣し、出産を受け入れる態勢が整ったため、都留市立病院が約11年ぶりに分娩を再開することとなりました。具体的には、出産予定日が平成31年2月以降の方を対象に、平成30年8月より分娩の予約を受け付ける予定です。

 本学では、県からの寄附講座を開設し、産科医や助産師養成のための教育・研究を行ってまいりました。また県も、本学で産科医の専門課程に進む研修医へ奨励金を交付するなど、両者が協力しながら直面する課題に取り組んでまいりました。

 会見で平田修司 医学部産婦人科学講座教授は「これまでの努力が実を結んだ結果。安心安全な産科医療体制構築のため、産科医や助産師の養成にもっと力を入れたい」と展望を語りました。また後藤 斎 山梨県知事は「今後とも山梨大学と連携し、県内各地域で分娩できる態勢を作りたい」、堀内富久 都留市長は「市や東部地域の皆様に大変嬉しいことであり感謝したい」とそれぞれ述べ、今後の進展に期待を寄せました。

 医学部産婦人科学講座HP