関谷直也 東京大学特任准教授が「風評被害と自然災害」について講演

2018年3月7日 トピックス

 平成30年2月28日(水)、甲府キャンパスにおいて、本学COC事業「地(知)の拠点整備事業」公開講座として、関谷直也 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター特任准教授より「事例に学ぶ 風評被害と自然災害」と題しご講演いただきました。

 関谷特任准教授は、富士山噴火に関する平成13年頃の週刊誌報道を基に、当時のハザードマップ作成において観光業への懸念から反対が強かった事例を紹介した上で、災害・事故による実際の被害と風評被害は区別して考えるべきとし、経済的損失の側面が強い風評被害が起こるメカニズムを分かりやすく説明しました。また災害報道について、特にキー局や全国紙等が、被害発生から復興の現状までを正確に報道することが必要と述べました。

 参加した県関係者や本学教職員等からは、救助・救援活動と風評被害防止の両面からの方策や、人が不安に感じる認識と風評被害との関係など、幅広い質疑応答が交わされ、有意義な講座となりました。