上野慎太郎 工学部准教授が第37回エレクトロセラミックス研究討論会優秀賞、修士課程1年の相澤朋弥さんが研究奨励賞を受賞

2017年10月20日 トピックス

 平成29年10月12日(木)・13日(金)、富士通労働会館ユニオンビル(神奈川県川崎市)にて開催された(公社)日本セラミックス協会電子材料部会主催「第37回エレクトロセラミックス研究討論会」において、上野慎太郎 工学部准教授が同会優秀賞を、修士課程1年応用化学コースの相澤朋弥さん(指導教員:和田智志教授)が研究奨励賞をそれぞれ受賞しました。

 上野准教授が受賞した優秀賞は、特に優秀な研究発表を行った若手研究者に授与されるものです。
【研究題目】「導電体/絶縁体複合キャパシタの微構造と誘電特性」
【発表内容】従来のセラミックキャパシタの大容量化を目的とした、卑金属と絶縁体、或いは導電性酸化物と絶縁体から構成される粒界絶縁型複合セラミックキャパシタの低温作製に成功したことと、構造の微細化と均一化により電気特性の大幅な改善を達成した成果について報告を行いました。
【コメント】産業の要である電子材料について討論する場において、優秀賞を頂戴することができ大変光栄に存じます。今後はより一層新材料の開発に力を入れ、産業界と科学の発展に貢献していきたいと思っております。また、本研究は多くの方々のご支援のもとに行われました。関係者の皆様にこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。

 相澤さんが受賞した研究奨励賞は、優秀な発表を行った若手研究者に授与され、その功績を称えるとともに研究の発展を奨励するものです。
【研究題目】「BiFeO3系圧電セラミックスの焼結条件の検討とその電気特性評価」
【発表内容】鉛圧電材料の代表例であるBiFeO3系圧電セラミックスの焼結時に問題となるビスマス揮発を、本研究では粒径の大きな粒子を用いることや低温、短時間で焼結の行えるSPS(Spark Plasma Sintering)法を用いることで抑制し、圧電特性を改善することに成功しました。今後はさらなる改善を進めていくことで実用化が期待されています。
【コメント】この度は研究奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思います。ご指導いただいた和田教授、上野准教授、藤井一郎工学部助教をはじめ研究に協力していただいた多くの方々に心より感謝を申し上げます。今後もこの賞を励みに日々精進していきます。

 公益社団法人日本セラミックス協会電子材料部会HP
 和田研究室HP