生命環境学部の宮川洋三研究員が日本医真菌学会総会において学会賞を受賞

2016年11月15日 トピックス

 平成28年10月1日(土)から2日(日)、東京都立産業貿易センターおよび浅草ヴューホテル(東京都台東区)で開催された「第60回 日本医真菌学会総会」において、生命環境学部生命工学科の宮川洋三研究員(元 同教授)が「学会賞」を受賞し、授賞式に続き記念講演「酵母に学ぶ:病原性酵母Candida(カンジダ)との30 年」が行われました。

 日本医真菌学会は、真菌症(カンジダ症)の原因となる病原性酵母(真菌)を主な研究対象とする学会で、今日、国際医真菌学会に副会長を送り込むなど、その日本支部としての位置を占めています。

 この度、病原性真菌Candida(カンジダ)の病原性因子の解析、菌種の高感度検出法の開発、さらには新規抗真菌剤開発を展望した抗真菌剤標的候補探索・同定法の確立と応用に関する三十余年に及ぶ研究の成果が、論文発表後四半世紀を経ても国際誌の原著、総説、欧米の第一級研究者による著書にも頻繁に引用される等、国際的に高い評価を受けていることが明らかとなり、受賞に至りました。

 宮川研究員は、「永年、応用より基礎に重きを置いて“歴史の検証に耐える研究”に専念してきた結果がこのように評価されたのは、医学部キャンパス20年間、甲府キャンパス10年間にわたる、多くの先生方・共同研究者及び卒研生・大学院生の皆さん、そして家族による一貫したサポートのおかげと深く感謝しています」と話しています。